リーダーシップとは何か

リーダーシップを取る人物像というと、声が大きく積極的で、人に命令し、押しが強く、体力のある人をイメージするかもしれない。
まるで軍隊のトップである。
しかし、実際に成功したプロジェクトのリーダーたちは、そのような人物ばかりではない。リーダーシップの要素としては、そのような「強さ」は必須ではないと言える。では何が必要とされているのか。それは「周囲を巻き込む力」があるかどうか、である。

チームが共通して持つことのできる目標を設定し、それを一人一人に把握、そしてそれぞれの能力を顧慮し、現実的かつ具体的なプランニングが行えること、そして最後に、うまくいかない時に「あきらめる」あるいは「奥の手を使う」ような柔軟性を持っていること、である。
自分一人でがむしゃらにやっても実現できることはたかが知れている、そのような自覚があり、他人の助けを借りることの重要性を知っていれば、威張ったりせず、「お願い」できるはずだ。

そして、その目的ははっきりしており、実現できる見通しがある「お願い」であれば、チームのスタッフのみならず、周りの人も協力してくれる、それで自分は損をしない範囲ではあるが。さらに暑苦しい情熱とは無縁のクールな1面も必要で、プランBや次回への持越し、と言った方向転換を判断しなければならない。そういった人物であれば、プロジェクトは成功し、「あの人はリーダーシップがある」という評価がなされるのである。

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